外国人の空き家ブームは本物か!?

  |   筆者: Johanna

ここ数年、外国人コミュニティの間で、日本のいわゆる空き家に対する関心が高まってきているといわれています。

日本全国に点在している古い空き家は、地方の過疎地や、建築制限が多く重大な改修工事が必要な土地にあることが多いです。こういった物件は、買い手の関心が低いことや、日本の人口減少により市場価値が下落しています。

このような現状により購入価値が低いとみられているにもかかわらず、近年、日本の空き家は驚くほど世界中の外国人バイヤーを魅了しています。

実際のところ、外国人顧客の対応をしたことのある不動産会社であれば、一度は外国人顧客から空き家に関する問い合わせ・質問を受けたことがあるのではないでしょうか?

この記事では、空き家に対する外国人の関心の高さを理解するための重要な要素を紹介します。

1. 魅力的な価格

空き家の人気の理由の 1 つは、信じられないほどの低価格であることです。 500万円以下でも所有権付きの物件を簡単に見つけることができ、日本でローンが組めない人でも現金での購入が可能になる事です。さらに、現在の円安状況により、海外拠点のバイヤーでも気軽にこういった物件を購入しやすくなっています。

2. 空き家に対する日本人と外国人の考え方の違い

他国の傾向を例にとっても、日本人にとって時代遅れと認識される、伝統的な日本スタイルの空き家に外国人バイヤーが魅力を感じる理由を説明することができます。

もともとヨーロッパやアメリカでは、住宅は非常に長く使えるように作られています。地震活動が少なく、耐久性の高い建築材料が選択されているため、築100年以上でも安全な物件を簡単に見つけることができます。例えば私の母国(フランス)では、伝統的な建築様式のため、古い物件の価格が新しい物件よりも高くなる傾向があります。

3. 趣味としてのDIY

海外の一部の国ではDIYが盛んで、家の改修が趣味となっています。一部の購入者にとって、空き家を購入して自分たちで改修することは、非常に楽しい個人的な趣味や遊びであり、創造性を表現しながら建築についてさらに学ぶ素晴らしい機会です。この点では、多くの場合で改修が必要である空き家は、購入の決め手の際、マイナスのポイントになるとは限りません。

4. 広大な土地と魅力的な日本の田舎風景

国内企業の拠点や勤務地が東京、大阪、名古屋といった大都市圏に集中する現代では、大都市では地価が上昇する一方で、住宅の面積は縮小しています。若い世代が人口の多い地域に流出し、地方の人気が年々下がっているため、空き家はずっと空室のままになっていることが多いのです。

しかし、自然に囲まれた美しい日本の田舎地帯と広大な土地が、外国人テレワーカーや日本で別荘を探している人々にとって、魅力的な場所であることをご存知でしょうか?

5. 外国人観光客向け日本風民泊のためのポテンシャル

これまでのポイントを要約すると、空き家は、築古の低価格物件で、多くの場合、美しい日本の田園風景のある広い土地にあります。

ただ視点を変えると、こういった土地は外国人観光客が滞在し、静かで魅力的な日本を体験し楽しむのに最適な場所ではないでしょうか。
空き家はそのリーズナブルな価格帯と外国人から見た魅力的な特徴から、実は外国人観光客にとって相応しい、日本の自然や固有の暮らしを体験する、民泊拠点としての可能性を秘めているのです。外国人観光客が滞在中に何を楽しみたいかを一番よく知っているのは、外国人自身ではないでしょうか。それをよく理解している人もいて、空き家を中心にしたビジネス全体が出現しているのも事実です。

6. 空き家のその後を握る外国人コミュニティ

空き家ブームが起こっている理由は前述の通りですが、さらに詳しく説明するための情報をいくつかご紹介します。以下は空き家についてその魅力を紹介している海外の著名人の例です。

  •  Anton.inJapan(アントン・ウォーマン) (IG : 280,000フォロワー)
    空き家を民泊用に改造することで生計を立てている日本在住のスウェーデン人モデルで著書Free Houses In Japanの著者でもある。 
  • CheaphousesJapan (IG: 320,000 フォロワー)
    英語版空き家ウィークリーリスト 
  • Bitsii in inaka (YT 37,000 フォロワー )
    新しいライフスタイルを紹介する空き家オーナー

空き家は、例として通常の5000万円の住宅を購入する場合と同じくらいの仕事量が必要であり、仲介手数料は一般的に少なくとも5分の1〜15分の1程と少ない事が多いので、仲介業者にとってはあまり儲かる案件ではないかもしれません。しかし、外国人コミュニティーの間で空き家への関心が高いことを考えると、外国人が空き家にアクセスしやすくするビジネスチャンスがたくさん眠っていると思います。


当サイトで最も広く読まれている英語の記事の1つ: Akiya Banks in Japanが示すように、外国人の空き家ブームは今後も続くと考えられます。

筆者: Johanna (ジョアンナ)

フランス出身、日本在住4年目。以前は都内の不動産会社で勤務、 仲介の経験を活かし外国人市場への集客と営業は得意分野です。不動産分野においても外国人だからと断られることのない、多様性を受け入れる日本の社会と発展を願っています。休日には、旅行やパティシエのカフェ巡りが好きです。

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