企業向けインタビュー

集客にお困りの不動産会社様必見!〜京町家再生ビジネスとグローバリゼーションへの取り組み〜

弊社独自インタビュー第5弾は、株式会社八清にお話をお伺いしました。”外国人ビジネスに興味はあるけど、不安でなかなか一歩が踏み出せない”、そんな風にお考えの不動産会社様はぜひ参考にしてみてください!

 

まずは簡単に自社紹介をお願いします!

1956年に繊維製品の卸業として開業したことが始まりです。その後、1962年に不動産業を開始しました。当時は新築物件の建売を主にしていましたが、1999年頃から中古再生住宅のブランド化を行い、京町家のリノベーション住宅の開発を始めました。現在では、京町家の仕入れ・買取、企画・販売、購入後のアフターメンテナンスサービスにわたる一貫したサービスを提供しています。京町家の活用は大型町家を利用したレンタルスペース、セカンドハウスオーナー向けの京町家マンスリー賃貸、京町家シェアハウス、シェアオフィス、京町家タイムシェアなど新しい分野に挑戦し、京町家の維持や空き家の活用に力を入れています。2014年にはグローバルウェブサイトの立ち上げを行い、現在では海外からのお客様が約半数を占めています。

 

京都ではどのような方からの問い合わせが多いですか?

ウェブからの問い合わせは世界各国からありますね。例えば売買の問い合わせだと、数年前までは宿やゲストハウス運営を目的とした投資用物件の問い合わせが多数でしたが、最近規制が厳しくなったこともあり、現在はセカンドハウスや賃貸用物件を購入希望される方が増えています。また賃貸は、以前までは観光で来日される方の利用がほとんどでしたが、最近は大学講師の方や仕事目的で数ヶ月から半年以上滞在される方も増えてきました。マンスリー賃貸のオーナー様も約半数がセカンドハウスとして購入いただいた海外のお客様です。年に1回程度の来日で空室にしておけば部屋は傷むし、管理も出来ない。そこで利用予定がない期間をマンスリー賃貸として貸し出そうということです。ゲストハウスや宿までの収益は見込めないけれど、稼働率によっては渡航費や税金分の収益を見込むことも出来ますよ。

外国人向けのセミナーの様子 写真:八清

 

どのような体制で外国人対応をされてますか?

2019年11月時点では、営業部門に2名、賃貸部門に1名、メンテナンス部門に1名、ウェブ部門に1名の計5名でグローバルチームを組んでいます。物件の購入からその後の管理や活用、メンテナンス、更には売却までの一貫したサービスを日本人のお客様と同様に海外のお客様にも提供しています。契約書等の書類は日本語に限られますが、その他電話やメールでの対応は日本語に限らず、英語、中国語、フランス語での対応も可能であり、お客様にも安心して弊社のサービスをご利用いただいています。

 

数あるポータルサイトの中から弊社リアルエステートジャパンを選んでいただいた理由は?

海外顧客の集客と京町家の周知の為に、外国人の閲覧数が多いポータルサイトを探していました。一時は海外のポータルサイトに掲載することも検討していたのですが、日本に会社があり、担当者とコミュニケーションが取りやすいこと、また物件掲載のしやすさで契約を決意しました。マンスリー賃貸を掲載可能なポータルサイトが限られていること、更には複数の英字ポータルサイトへの同時配信や国別のページ閲覧数の確認が出来ることも大きな一押しになりました。

 

弊社ポータルサイトを利用してよかった点を教えてください。

他のポータルサイトと比べると断然に掲載がしやすいところですね!また何か問題があったとき、エラーが起こった時もすぐに解決してくれる体制が整っているので、安心して掲載が続けられています。

 

今後、弊社に期待する点や改善して欲しい点があれば教えてください!

写真の掲載枚数を増やして欲しいですね。写真でしか判断出来ないお客様もいるので、そういった方にも使いやすいサイトになると思います。

 

今後の外国人需要に対して会社としてどのように考えていますか?新たな取り組みや対策は行なっていますか?

今後は不動産業界もIT化やAI化が進むと言われてます。それに伴って海外のお客様にとっては内覧や購入が今よりも簡単になると思います。実は先日、クラウドサインと呼ばれるウェブ完結型のクラウド契約を開始しました。今後も更なるグローバル化と人工知能の発展に備えて柔軟に対応出来るよう、事前に準備を進めていきたいと思います。

 

最後に何か伝えたいことはありますか?

2019年の京都市の調査結果によると、47,735軒の京町家が2019年までの7年間で42,133軒まで減少し、約5,600軒が解体されたとされています。平均すると1日に約2.2軒の京町家が解体されているということになります。近年の観光客の増加によって、京町家が解体され、ホテルや駐車場へと変貌を遂げており、このままでは約50年後には全ての京町家が姿を消してしまうと言われています。八清では、約60年間積み上げた不動産業の経験と、地域に密着した情報力や京町家の利活用を活かし、経年美を生かした中古住宅や京町家の再生を通して、京都の街並みや景観に寄与し、未来へつなぐ責任を果たし続けていきたいと考えます。

2018年にリノベーションオブザイヤーで入賞した京町家の物件 写真:八清

 


八清プロフィール

1962年に不動産業開始。当初は新築の建売を主にしていたが、京都の美しい景観をつくる古い建物が、次々に取り壊されていく様子を身近に目にするうちに、築年数で評価することをやめ、その代わりに、中古住宅の持つ価値を損なう事なく再生し、施工することで、新築では味わえない住宅をつくることを始める。昔のままの住宅に戻すものではなく、あくまで居住者が暮らしを楽しむことを手伝うことを目的とし、現代のライフスタイルを考えながら現状の住宅をより安全・安心な住宅にすること、その住宅が地域の街並みに合っていること、又は地域の景観に寄与できること、そして居住者が自然と共生しながら四季を感じることができる、再生(リノベーション)住宅を目指している。

株式会社八清 https://www.hachise.jp/


 

     


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