新型コロナウイルス関連ニュース

ワクチンパスポート申請受付開始

厚生労働省は7月26日、海外渡航時に新型コロナウイルスワクチンを接種したことを証明できる「ワクチンパスポート」(接種証明書)の発行を始めました。

政府は7月初旬に、実務を担う自治体との調整や接種記録のシステム改修、記載事項を定めるための予防接種法の施行規則の改正作業などを進めていると説明し、具体的な発行は7月下旬を予定していると述べていました。

ワクチンパスポートは、経済界をはじめ、観光業再開の切り札として早期の導入を求められる声も多くありました。

ワクチンパスポートとは?

ワクチンパスポートのイメージ(出典:厚生労働省)

「ワクチンパスポート」は、国や自治体が発行するもので、新型コロナウイルスのワクチン接種を受けたことを証明するものです。対象国への入国時に提示すれば、防疫措置の緩和などが受けられます。

当面は、海外への渡航に必要なパスポートを持っている人を対象に、自治体がワクチンの接種記録をもとに書面で発行し、氏名や国籍、旅券の番号のほか、ワクチンを接種した日付などを記載することになっています。

ワクチンパスポートで何ができるようになるのか?

ワクチンパスポートに関しては、以前から経済界から海外出張を円滑に行うため、早期の導入を求める声があがっていました。

諸外国の出入国、国内移動や旅行ツアー、イベントの人数制限の緩和などでの活用のほか、普及に向けて各種割引や特典の付与も検討される予定です。

その他、国内外での幅広い経済活動支援のための活用方法を経団連は提案しています。

申請方法

接種者からの申請に基づき、自治体が交付します。申請と交付はいずれも自治体の窓口または郵送で行われ、旅券の提示が条件となります。証明書には氏名・生年月日のほか、ワクチンの種類や接種年月日が記載されます。

将来的には、利便性を高めるためデジタルでの申請や発行も検討されています。

現在の対象国

外務省は、7月21日現在で以下の国・地域を対象としています。

海外渡航用の新型コロナワクチン接種証明書が使用可能な国・地域一覧

イタリア
オーストリア
トルコ
ブルガリア
ポーランド

*韓国(隔離免除書発行に必要な書類のうちのひとつである「予防接種証明書」として認められます。)

*エストニア(日本の新型コロナワクチン接種証明書を認証するとしていますが、同国は現在、入国後の隔離及び入国時のPCR検査についてワクチン接種の有無にかかわらず不要としています。)

「ワクチンパスポート」に関する最新情報

海外渡航用の新型コロナワクチン接種証明書の概要(厚生労働省)

海外渡航用の新型コロナワクチン接種証明書が使用可能な国・地域一覧

 

出典:NHK、厚生労働省、外務省、トラベルジャーナルオンライン

画像:厚生労働省


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