東京の緊急事態は4月7日に宣言され、5月25日に解除されました。緊急事態が発生する前でさえ、多くの企業が社会的距離感のルール、テレワーク、および面談の削減を実施していました。ここ数週間、東京の一部の地域は、私たちが慣れ親しんでいる通常の喧騒とは対照的に、まさにゴーストタウンと化していました。
（2020年5月3日午後3時57分–上野公園の不忍池）写真：スコット・コウチ
上野公園のような大きな公園は、3月下旬と4月上旬に例年花見に行く人で溢れるために閉鎖されました 。公園が再開されても、かつては活気のあった遊歩道が不気味に空いていました。私の勝手な思い込みかもしれませんが、人が余り居ない公園に現れると、自分はそこにいるべきではないと思うようになります。これは東京でのCOVID-19の発症によってもたらされる心理的および社会的懸念の1つにすぎませんが。
（2020年5月24日15:29 –港区お台場のダイバーシティ）ダイバーシティのシャッター街は、通常は活気のあるアクティブなショッピングモールですが、この日は冷静な静寂を作り出していました。写真：スコット・コウチ
数週間に及ぶ自粛生活と、明るい晴れた土曜日の組み合わせにより、東京の一部の地域ではほぼ正常状態に戻りました。私自身は、2月以降、代々木公園、渋谷、新宿を訪れていませんでした。おそらくこれらのどこの地域に行くことが無かった期間としては、最も長い期間でした。東京の繁華街は休業をしていた店舗も多く、営業が再開されることは、しばらく連絡が途絶えた後に古い友人に会うような感じがしました。店舗の大部分は通常どおり営業しているようですが、ほとんどのレストランやバーは午後10時の閉店時間としています。
（2020年5月30日午後2時2分–原宿の竹下通り）緊急事態が解消され、東京の人々は晴れた週末を過ごすために通りに戻りました。写真：スコット・コウチ
下の写真は、多くの人が集まっているように見えますが、東京にはほかに多くの方がソーシャルディスタンスを守ろうとしている方も沢山います。結局のところ、東京は人口密度の高い都市であり、ここにはすべての人生の歩みと展望があります。
（2020年5月30日午後1時30分–渋谷スクランブル交差点）東京はほぼ通常の活動に戻っているようです。写真：スコット・コウチ
東京の私の近所に滞在することは、私が東京に住んでいた方法からの穏やかな出発でした。私は以前、このような大都市に住むことの最も良い点の1つは、たくさんの人に会えることだと言いました。友達はそれぞれにみんなある種のコミュニティを持っています。または、チェックすべき興味深いイベントや展示会が常に町のいたるところで開催されています。しかし、これらすべてがキャンセルまたは延期されたとき、私は何かが欠けているように感じました-それはペースの速い、ノンストップの東京の話題に通常占有されていた私の人生に訪れた初めての心の空白のようなものでした。
（2020年5月31日15時01分〜上野公園）緊急事態が解除された後、屋外に遊びに来る人が増えています。写真：スコット・コウチ
（2020年5月30日午後1時40分–代々木公園）非常事態が解除された翌週末の代々木公園の様子は、東京のすべてが正常に戻っていると思わせてくれました。写真：スコット・コウチ
個人的には、東京で別のタイプの生活を経験した後（良いか悪いか）、東京に住むことの意味についての私の概念は少し広がりました。東京の公共交通機関はとても便利で、それらを使わずに生活に慣れるのは面白い実験でした。
（2020年5月23日午後5時19分–荒川リバーサイクリングロード）密集地帯や公共交通機関を避けて、東京に今まで出会ったことのない場所を探検しました。写真：スコット・コウチ
多くの店舗や企業は、ウイルスの拡散を防ぐための対策を実施する予定です。これには、次のようなルールや変更点が含まれます。特定の店内では常にマスクが必要で、顧客数を制限している店もあり、多くの施設の入り口には手の消毒剤などが設置されています。まだいつになるかは分かりませが、緊急事態宣言の解除は、いつの日か私たちが新型コロナウイルスを収束できるという希望を私たちに与えてくれる新鮮な風のように感じます。
東京の他の写真をチェックしたり、これらの写真を高解像度でダウンロードしたい場合は、Flickrページにアクセスしてください。
そして最後に、この新型コロナウイルス対策の第一線で働いているすべての医療従事者に大きな感謝を！