日本に住む外国人の数は、今年の6月末には2018年の終わりに比べ、3.6%増加した2,282,416人となりました。この数は出入国在留管理庁のデータに基づいています。2018年の7%という成長率と比べると減速していますが、それでも増加し続けています。日本の人口の2.24%が在日外国人ということになります。
ビザ別
在日外国人は中期から長期で日本に滞在している外国人、つまりは就労ビザ保持者、交換留学生や永住権保持者を表しています。3ヶ月未満滞在しただけの外国人は居住者とは見なしません。在留資格別に見ると、永住権保持者が783,513人(34.3%)、技術研修生が367,709人(16.1%)、そして交換留学生が366,647人(14.8%)という数字となっています。
今年の4月に新しく実施された特定技能ビザで日本で暮らしている外国人はたった20人だけです。ただし9月末の時点では376人に特定技能ビザが認定されているようです。
高度な技術者と専門家の顕著な増加
データから見る重要なポイントは、技術/人文知識/国際業務ビザ(13.6%の増加)と高度専門職ビザ(17.9%増加)で居住している人たちの増加です。2016年以降、この二つのビザで入国してくる外国人は約100,000人増加しています。
日本政府は、最短で永住権が手に入る方法を取り入れることにより、高学歴で高いスキルを持った専門家を呼び込む取り組みを行いました。
国別
長くから続く傾向として、大多数の在日外国人は中国出身(786,2441/34.4%)、韓国出身(451,534/19.8%)、ベトナム出身(371,775/16.3%)となっており、ベトナム人口は最も高い数値(12.4%.)で増加しています。
主要なエリアへの集中
これは予想内のことですが、在日外国人の人口は、企業の本社がある場所や雇用が多い主要なエリアに集中しています。例えばトヨタの本社がある愛知では、多くの外国人が自動車部部品の製造に携わっています。
県ごとの詳細は下記の通りです。
- 東京:20.6%
- 愛知:9.6%
- 大阪:8.7%
- 神奈川:8.1%
- 埼玉:6.7%
- 千葉:5.7%
- 兵庫:4.0%
- その他:36.6%
在日外国人への支援サービス
4月に実施された特定技能ビザによって、日本政府は日本に来る労働者とその家族が抱えるたくさんの問題を認識し、そしてそれを解決する方法として100を超える政策措置が導入されました。もう一つの目的は日本人との共存の手助けです。これらの措置は、例えば日本語の習得サポートや、銀行口座の開き方、農村部に来る外国人への家探しの手伝い、家賃の支払いの為の金銭的なサポート、ワンストップ相談センターなどです。
しかしながらまだまだ問題は山積みであり、どれもすぐに解決可能な問題ではないということは、はっきりとわかっています。
参考資料:2019.10.25 日経経済新聞