不動産会社TATERUが融資資料の改ざんを認める

東証一部に上場している不動産会社の株式会社TATERUは、スルガ銀行の事件に続いて、住宅融資の審査を通りやすくするために顧客のネットバンキングの画面を改ざんしたことを認めました。このニュースについては、朝日新聞デジタル版と日経新聞などを含む様々な報道機関が報道しています。

事件では、TATERUの従業員が顧客のネットバンキングの残高を表示する画面を改ざんし、実際よりもはるかに高い預金残高を持っているように見せたということです。

被害者の男性の弁護士によると、顧客は、1億1000万円(約990,000米ドル)の物件を購入する融資審査の為に、TATERU社の従業員に銀行口座画面のコピーを提出しました。その後、スルガ銀行の文書偽造問題に関するニュースが流れました。このニュースを見て顧客が不安になり、彼が直接、融資先の山口県の西京銀行に連絡し偽造が明らかになりました。TATERU社の従業員は、顧客の銀行口座残高を改ざんして、現金23万円ではなく口座に623万円があるように水増ししていました。

この結果、融資審査と不動産の購入契約は成立せず、解除されました。

TATERU社は従業員のこの不正行為を認め、他の申請書類も同様に偽造されていないかどうかを内部監査していると発表しました。同社のウェブサイトに掲載された声明では、TATERU社は顧客と交わした契約に従って、購入契約を取り消し、顧客に100万円を預け入れたと述べています。加えて、追加補償の可能性について顧客と連絡を取り合っているとあります。

西京銀行では、社員が書類偽造に関与していないとしており、TATERU社との間で不正金融取引を行ったことがあるかどうかを内部調査しているという。

出典:朝日新聞デジタル版、2018年9月3日、TATERU Inc.コーポレートサイト


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